2016年4月から中学教科書が変わります。
- itto-sinmaiko
- 2015年10月22日
- 読了時間: 5分
来年(2016年)の4月から、中学生は新しい教科書で学ぶことになります。
主な改定ポイントについてご案内をさせていただきます。
と言いましても、特別に何かすることとかは、無いかと思います。
「こう変わるのかー」と漠然ととらえていただく程度で良いかと思われます。
※以下は 「教育開発出版㈱ 様」よりの資料の抜粋となります。
★英語
2016年度の中学校英語教科書改訂の大きなポイント、それは「4技能重視」「活用・アクティブ・ラーニング」への対応です。2013年、文部科学省は「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を発表し、小・中・高等学校を通じた英語教育全体の抜本的な改革を進めてきていますが、昨年度のCEFRを活用した測定結果(高校3年生を対象:「英語教育改善のための英語力調査」)において「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能全てにおいて課題があることがわかっています。2016年版教科書はこれらの課題、並びに英語教育改革の指針からの影響が見て取れる改訂がなされています。
※CEFRとは・・・
CEFRとは外国語の学習、教授、評価のための「ヨーロッパ言語共通参照枠」のことで、英語力を幅広く測定するものとして今や世界標準となっています。共通参照レベルとしてA1~C2の6段階に分け、5つの能力カテゴリー(読むこと・聞くこと・やりとり・表現・書くこと)に分けて言語活動の内容を表しています。
★数学
2016年版の新教科書は、全教科書会社の中学1~3年生の合計ページ数で比較すると、現行の教科書からおよそ9%のボリュームアップとなっています。過去最大の増加と言われた2012年度版から更に増え、2002年度の教科書大改定時から比べると、およそ51%増加しています。
★国語
2016年版の新教科書では、全社とも概ね2~3割程度の題材の変更を行っています。ポイントとしては文章題材の判型において、教科書会社間の内容統一が見られることです。文章題材では向田邦子の「字のない葉書」、夏目漱石の「坊っちゃん」が全社掲載。各社の定番教材である、ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」(1年生)、太宰治の「走れメロス」(2年生)、魯迅の「故郷」(3年生)の3作品についても現行版より継続して掲載されており、これらは定期テスト対策に必須の題材となるでしょう。判型については、全社ともにB5判を採用。分冊や資料の別冊化もなくなり、全社統一の規格となりました。
★理科
2016年版の新教科書は学習内容に大きな変更はありませんが、各社ともにページが増加しており、それに伴って太字の用語が増加するといった用語の変更・追加が見受けられます。各社とも系統性を意識した構成をとっており、教科特性から見ても数学の改訂の特徴によく似ていると考えられるでしょう。
【他教科の学習内容が取り上げられている例】
・数学との関連→飽和水蒸気量を考える場合の、「割合」と「百分率」の計算の仕方
・社会との関連→身近な自然や自然災害を考える場合の、「地形図」の読み取り方
★社会
2016年版の新教科書では、下記記述の充実や、現行版での学習内容の取り扱いに変更が加わる等、全体的に内容がボリュームアップしています。それに伴って判型を大型化した教科書が多く、2016年版ではAB判の教科書が主流となっています。
【領土、自然災害に関する記述】
昨今の領土問題や自然災害に対する教育分野での対応として、昨年文科省によって現行の学習指導要領に関する通知がなされています。内容は社会科における「領土に関する教育」と「自然災害における関係機関の役割等に関する教育」の充実です。これを受けて、従来は主に地理分野にて扱われていた領土問題の記述が、新教科書では歴史・公民分野にも広がり、自然災害や防災に関する記述も本文やコラムで、より大きく扱われるようになりました。
以上が概要です。
毎回、社会科の領土問題と中国・韓国における歴史認識の相違がクローズアップ
されますが、今回は今までよりもはっきりとした表記になるようです。
英語教育については、何となくまだ模索段階の様相が見受けられますが、ペーパー
だけでなく、コミュニケーション能力も問われる形に推移しております。
数学・理科においては、過去の削減量が多すぎたために、その時と比べるとかなり
増えたように思えますが、結局もとの学習量に戻った感があります。これまでの教科書も、
なるべく関心を持てるように、関連コラムや巻末に付録を設けるなどの工夫が随所に
ありましたが、その流れは今回も踏襲されるようです。
国語は定番の3作品「少年の日の思い出」「走れメロス」「故郷」は、今回も題材
となります。覚えておられる保護者の方も多いのではないでしょうか。小学生の
改訂同様、題材が多少変わる程度で留まりそうです。
私の子供の頃は、前編モノクロの教科書で、今のものと比べると随分味気ない
ものでした。文章もそっけなく、学校の先生のサポートがなければイマイチ理解
できないものでした(個人談です)。
今はカラーで、イラストも多く、楽しそうで、具体例も多く、本当に変わりました。
保護者の方も見てびっくりされるかと思います。また教科書会社の方の努力も
垣間見えるかと思います。
どんな教科書なのか4月を楽しみに待ちましょう!そして大事に使ってくださいね。
(英語の教科書の落書きの多さは、今も昔も変わりません。。)
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